海洋堂かっぱ館

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カッパ絵巻 その12【完】

2012年12月09日

『風車』

十二枚のカッパ絵巻は次のように締めくくられています。

 南国土佐にはここにしかない風が流れる
 イゴッソウの気風、ハチキンの人情は
 この風が齎した?と県外の客、牧野には見える。
 その空気が多くの名立たる漫画家を生んだ。
 その雰囲気が二十年に及ぶ「まんが甲子園」を
 産み育てた。
 「まんが甲子園」はコミック世代の高校生たちに
 一齣漫画の魅力を伝えている。
 二〇年の年月は、すばらしい作品を醸成させる。
 二〇一一年等身大の自然体から大傑作が誕生。
 それは栃木県立栃木女子高校の作品。
 横山隆一先生、やなせたかし先生の
 一齣漫画にかけた土佐気質が
 色濃く反映しているのだと
 まんが甲子園の仕掛人は
 確信してます。
 さらに――
 南国土佐の熱い風は
 平面である漫画に
 三次元へのエネルギーを
 与えました。

 四万十川上流域に生まれたカッパ館は
 それ自体が作品でありメッセージ。
 首領貴峰手(ドンキホーテ)氏の咆哮と申してもよろしい。
 全国から集結したカッパ達の棲家であると同時に、
 破壊されつつある山林や川、自然を守ろうとする砦。
 ドン・キホーテ氏の糾合を図るよたよた隊本部?
 それは四万十川山奥、打井川馬之助神社境内から
 限界村の声までを国政に反映させずにおかないという
 貴峰手(キホーテ)型提案書。十二枚のこの漫画は、
 従者 賛猪麺麭作(サンチョ・パンサ)の絵日記である。

風車に立ち向かったドン・キホーテよろしく、次なる戦いに挑む館長の姿が描かれています。
風車の羽根は放射能のマークを模しているそうで、牧野先生ならではの風刺も効いた印象的な一枚です。

かっぱ館にお越しの際は、是非じっくりとご覧になってみてください。