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手指を使う
2015年09月10日

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手指を使う

人間が手指を使うのは、原始時代からの習慣です。

パソコンを操作するにも、手指がなければ果たせないように、毎日手指のお世話になっているのに、その効用は案外知られていないように思います。

封書が届きました。急いで封を切り、便箋を見て、がっかりします。ほとんどはパソコンで打った文字になってしまいました。読む気力がなくなってしまいます。

公用文のような、パソコン頼みの文章が多くなっているのです。皆さん、それだけ忙しくなっているのでしょうか?

便箋に、万年筆などで綴られた文章からは、その方の手紙を書く姿勢までがイメージできて、なんとなくほのぼのとした気分になれます。

毎日ブログを綴っている私は、ブログを書くことを、年寄りの修業のように捉えています。便箋に向いますと、万年筆を握って、一気に書き進めるのです。

最近は歳のせいか?親指、人差し指、中指がうまく連動しない時があります。それは年齢からくる指の障害ともいえるものです。

痛んだり、硬直したりすれば、暫くは万年筆を置き、指を撫でてやったりすれば機嫌を直してくれます。

手紙などは、特に出す相手をイメージして、どの万年筆を使うか、どの色のインクにするか?というように神経を使います。それが、下手な文字や文章を補ってくれます。

手紙の場合は、綴り終えて、封筒に宛名を書く時のわくわく感は最高の気分です、

海洋堂の原型師たちが、手指を駆使してモノづくりするという形は、これからデジタル万能の時代になりましても、貴重な手指の技として生き残れるでしょう。

それは技を究めるうえからも必要です、毎日万年筆を握っている私には、よく理解できるのです。

皆さんも、たまには便箋に綴ったお手紙を出してみたらいかがでしょうか?


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