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海洋堂シマントミュージアムビレッジ

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カツオのタタキ
2016年06月01日

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カツオのタタキ

今の若者たちは、魚の生モノなどを食べる機会は少ないように思われます。

時々、高知からカツオのタタキを届けて頂き、スタッフ全員で会食するのですが、「おいしい!」を連発しながらあっという間に平らげてくれます。

そこで、5月にも、カツオのタタキを食べることにしました。カツオのタタキは、高知一といわれている土佐久礼の田中鮮魚店さんに、日時を指定して頼みます。

すると前日獲れの新鮮なカツオを藁焼きタタキにして、届けて下さるので、冷凍モノではなく、新鮮そのもののタタキであります。

スタッフたちも、カツオのタタキだけには舌がこえている田中さんのタタキでは、納得してくれなくなりました。

土佐人の私としましては、スタッフたちが喜んで食べてくれるのは嬉しく「タタキをやろうか?」ということになってしまいます。

高知には、美味しい食材は沢山ありますが、カツオのタタキだけは突出したモノであり高知人のホコリともなっています。

そのタタキを「美味しいおいしい!」と食べているスタッフたちを見ているだけで、私も幸せな気分になるのです。

釣り好きな私は、むかしであれば南紀の海で釣って来た何十匹といういろいろな魚を、刺身や、バーベキューなどにして食べさせていました。

今では40節余りの届けられたカツオの節を、刺身包丁で切り捌くのもしんどくなっています。しかし、スタッフの喜ぶ顔を見るために包丁を握ります。

折角藁焼きタタキを届けて下さったのですから、一節一節心を込めて包丁を入れます。88歳になった館長の出番であり、見せ場でもあります。

カツオの一本釣り漁師をしていた70年まえ、私は漁師として、カツオ釣りに没頭していました。辛く厳しい仕事でした。カツオの節に包丁を入れる時、黒潮の狩人であった昔を思い起こしたりします。今は大阪でも、タタキが食べれるのです。


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