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海洋堂シマントミュージアムビレッジ

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◎メディア芸術功労賞
2017年05月16日

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先記いたしました今倉さんの「七十七歳は夢みる小僧」の切り抜きをめくっていると、2006年2月24日の切り抜きの中に、「フィギュア芸術の域に」という切り抜きが挟まっていました。

すっかり忘れていましたが、フィギュアが日本の新しい文化として認められた日でもありました。

「ミニチュアや、模型を高い技術により、芸術の域まで高めた。安価な商品でありながらも、造形美と高い品質を維持し、浮世絵など日本の美術工芸の伝統を継承している。日本のメディア芸術の新しい分野を開拓した宮脇氏の功績は極めて大きい」と評価されました。

この時の文化庁長官は、敬愛する河合隼雄さんであったのですんなりとお受けした記憶があります。
その時以来、フィギュアが新しい日本の文化として認められたのは、何より嬉しい出来事でした。

ながい間、モケイの原型づくりと低く評価されていた原型師が日本の職人として認められたのです。

「好きなモノを好きなようにつくる!」という原型師たちの、ひたすらな手の技が、世間に認められたといえるでしょう。

フィギュアづくりの道は、前人未到の領域をひたすら歩かなくてはならないのです。好きという思いを込めて、新しい技を創ってゆく、そこには、先人的、師匠的存在者はいない新しい手技であります。

上手下手はあっても、やる気さえあれば、好きでさえあれば、誰にでも作品は創れるのです。わたしはそう思って、原型師の成長を待ちつづけて参りました。

勿論手指の器用さなど、個々の異り様はあっても、ひたすら一生懸命さが持続できれば、そのモノづくりは形になるのです。

「シン・ゴジラ」や、「阿修羅」などのフィギュアを観て下さい。アート作品としての格調を備えています。

「メディア芸術祭功労賞」を頂いた2006年を想い出してもフィギュアづくりは、進化しつづけていることがわかるのです。


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