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海洋堂シマントミュージアムビレッジ

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◎濁流の中のアユ漁
2018年07月11日

180711

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仁淀川は、三日降りつづいた雨で濁流になっています。その濁流を狙って、アユ捕りをする酔狂な川漁師がいます。

アユ捕りをイメージするのは、川底の苔をはむアユを、長い竿先からオトリのアユを泳がせながら、優雅にのんびりとした姿がアユ捕りのイメージでした。

しかし、伊野(高知)のTさんは、雨が降りつづいて、川が濁流になると、投網を車に積んで走り出すのです。アユは濁流になると、流されないように、岸辺に身を寄せて雨のやむのを待ちます。

その岸辺に集ったアユを狙って、Tさんは網を打つのです。緩やかな流れに身を寄せているアユたちは、予期せぬ網が降ってくるのですから、油断もスキもありません。

いつもの清流であれば、投げ網で狙われたとしても、スイスイと身を変わして逃げる術もあるのですが、そのような川漁師さんが大勢いて、下流から上流へと走り回るのですから困ってしまいます。

人間のチエと申しますか?アユの知恵では太刀打ちできそうにありません。Tさんは、俄か川漁師でありますが、研究熱心で、あれこれ新しい技法を繰り出すのでアユ哭かせです。

と、アユの悲鳴が聞こえるように思います。


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