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◎龍遊館を訪ねて
2019年05月30日

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今朝はいろいろ手紙を出したり、ブログを綴らなくてはならない?と考えると、いつものようにトイレに座って、悠長に山本周五郎の文庫本を読んでるヒマはないと気付き、慌ててトイレをとび出しました。

それは昨日、階下のホビーロビー大阪の女性スタッフ3人を伴って、滋賀県の長浜にある「龍遊館」を訪ねて、あれこれ勉強してきたからです。

火曜日は長浜の商店会で休みになっているらしく、開店しているお店は少なく、街にはお客さんも少なく、散漫でした。

入店者が少ないので、彼女たちも気兼ねなく見学することができました。

龍遊館というジオラマ館は、10数年まえにつくりましたが、その運営には、安藤さん岡本君に任せてこれまで運営して参りました。二人が一生懸命がんばってくれましたので、現在の盛となっています。

そもそも龍遊館は、アメリカのニューヨーク自然史博物館にある1/1の壮大なスケールの巨大ジオラマからヒントを得て、これを縮小すれば、モケイ屋の海洋堂でもできるという発想で、日本で最初のジオラマ館を設けました。

現在にいたるまで二人は、辛く厳しい状況にも耐え抜き、ひらすらがんばってくれました。わたしの考えや、方向性を汲み取り、それにアイデアを加え、すばらしい形に創出してくれました。それはわたしにとり、何より嬉しい手応えであります。

今月、龍遊館を訪れるのは二回目であります。第一回目は、連休の大入り満員の状態で、それはそれなりに感動でした。そこで女性スタッフを伴って参ったのは普通の日はどうなのか?も見たいという衝動もありました。

女性スタッフたちには、ガチャポンの販売方法や、これから取り組む筈のジオラマ教室の展開なども学習するためでした。とくにジオラマ教室などは、一つの商品にどれほどの副資材を用意すればよいか?などのノウハウなども学べたようです。それらは副資材を揃えることで、無限の可能性があるということです。

龍遊館の入っているビルが古くなったので解体されることになり、ジオラマ展示場所と、ガチャポン売り場、そして倉庫というように分化されました。しかしそれによって作品展示をどうするか、ガチャポンをどのように販売すれば・・・そして倉庫を何処にすれば・・・などと考えるだけでなく、ジオラマ教室をどのように展開すればよいか?などを考えながら、それが新しいアイデアを生む形になった意義は大きい。

これまで思い付いたように龍遊館を訪れていました。それなりによくがんばっているという程度で、二人なりによくやってくれているわい!などと考えてはいたけれど、これはわたしの方が啓蒙されたというか?励まされてしまいました。

とくに海洋堂の主力商品であるガチャポンの販売は、それぞれの展示演出は勿論のこと、買いやすい、求めやすい感じで大いに賑っているのです。

またガチャポンなどのフィギュアを素材にして創るジオラマ教室では、主力となるフィギュアだけでなく、副資材を多く集めて、ジオラマ制作者のイメージが脹らむように工夫して、ジオラマづくりを面白く、楽しいように配慮しているのには納得です。

学校では、なかなか図工、絵画、そして美術の時間がもてないということを聞きます。子供たちがスマホに夢中になる時代にジオラマづくりという形で教えることも可能だと思いました。

ビルが解体され、龍遊館が分散されてそれぞれの配置がえなど煩わしい条件が増えました。しかし、よくよく考えてみると、それがかえって効率的な仕組みを考える要因ともなっているのです。多くの苦労や、がんばりを与えてくれました。その一生懸命さを忘れないように・・・。

借りている倉庫の大きさには驚きました。その倉庫の中に何を入れるか?それが一目瞭然として分かるようになっています。

ジオラマづくりには、大小様々な箱が必要です。大小の箱づくりのノウハウも、大事な要素でしょう。その只の箱に何を創るか?入れるか?は、スタッフのアイデアにつながります。

わたしたちは、単にフィギュアを生産、販売していると思われがちですが、日本の新しい文化を下支えしているのです。スマホばかりいじっている子供たちの好奇心や創造力にどのように対応すればよいか?それは大人の責任です。

龍遊館の入っていたビルの立替えで、わたしたちの失もの以上に、経験したことや、学んだことは大きいようです。それは多くのことで、プラス面があります。

何より嬉しいのは、スタッフそれぞれが岡本君や、安藤さんについてゆこう!とする姿勢でしょう。現在では、自分の体力や、知力を使おうとしない若者が多いのです。

わたしはこれまで、岡本君や安藤さんに任せ放しでした。それにも関わらず、すばらしい成果を上げているのは二人の一生懸命な賜物であります。91歳になって、初めて経験する歓びであり、これは言葉では表現できないでしょう。

共に見学した3人のスタッフたちの感想は、それぞれでありますが、わたしは龍遊館の未来図を描きながら、車に揺られていました。


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